In Fed we trustのインフレターゲット

「In Fed We trust 邦題:バーナンキは正しかったか? FRBの真相」ではバーナンキインフレターゲットについての記述がある。


インフレターゲットを批判する人の中には、「インタゲを唱えていたバーナンキでもFRBの議長になったらインタゲを導入しないじゃないか!やっぱりインフレターゲットなんて間違いだ」と言う人もいるのでこの本を手がかりに反論する。


FRBは年二回発表していた個々の理事及び地方連銀総裁の経済を見通しを、内容をより詳しくして年四回発表するという決定だった。

・この見通しは非公式のインフレターゲットと言って差し支えない。

・ほとんどの理事及び地方連銀総裁が、インフレ率はこの先数年間にわたり1.9〜2.0%で推移すると予測した。

・グリースパン時代の1996年にFRB内部で2%のインフレターゲットの合意寸前までいっていた。しかし、バーナンキが公表するように唱えたのに対し、グリーンスパンFRB高官に口外しないように口止めした。グリースパンは柔軟性を大事にしており、自分の裁量の余地を制限する決まりごとには反対だった。

・インフレ率が低下してきて、インフレ・タカ派ハト派両方ともインフレターゲットが魅力的で議論したが問題があった。具体的な数値を選ぶことで合意できなかった。



一方で我が国の中央銀行はどうであろうか
白川総裁は

インフレターゲットリーマンショックで見直されて反省の機運。

インフレターゲットを先取る金融政策を行っている。

・2011年度までデフレ脱却できない。

・1%の物価が中長的な理解。

・銀行券ルールによって長期金利の発散が抑えられている。

・日本は超低金利を理由に世界協調利下げに加わらなかったにも関わらず、その後ずるずると引き下げ事実上のゼロ金利量的緩和に。

・日銀に対する圧力に対して、産業政策を打ち出す。


日銀法改正に期待する…