2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

日本銀行の憲法違反?

先日、twitterで@boj_loverさんが日銀の超過準備に対する付利が国会の議決を経ていないと指摘していた。 超過準備に0.1%の金利を付与している ということは、日本銀行様は、 短国を国会の議決なしに発行 していることといっしょだよ さすが日銀さま\(^o^)/…

IMFの消費税増税で景気が良くなるという粉飾

IMFからRaising the Consumption Tax in Japan: Why, When, How?が発表された。 消費税増税のために結論ありきの文章のためにかなりお粗末なところがたくさん出てくるので紹介しよう。P6 なんで2006年、2007年のデータを利用?最新データをなぜ利用しない? …

伊藤元重の増税しても景気は良くなる

伊藤元重氏がNIRAで復興財源を考えるで復興財源を消費税増税に求め、消費税増税しても景気は悪くならないとしている。 私には、パブロフの犬のごとく「増税→景気悪化」という条件反射的な考え方に縛られているように思われる。 増税という行為そのものは人々の…

日銀型テイラールール

先日は、日銀が潜在成長率を低く見積もっていることを示したが、ANDY HARLESSが「テイラールールの弱点を修正」にて中銀が潜在成長率を見積もることを批判している。 そこで、OECDの需給ギャップとGDPデフレーターを利用して、日銀型テイラールールを推計す…

日銀が潜在成長率を低く見積もる理由

日銀は潜在成長率を低く見積もり、需給ギャップを過小評価し、デフレ圧力を見誤り(或いは意図的に)デフレ脱却から抜けだせないでいる。 そこで潜在成長率をなぜ低く推計し失敗しているのか日銀のモデルQ-JEMを見てみる。 Q-JEMにはGDPギャップの推計として…

財務省関係者一覧

財務官僚(大蔵官僚)野口悠紀雄 早稲田大学ファイナンス総合研究所顧問 森信茂樹 東京財団上席研究員 松谷明彦 政策研究大学院大学教授 國枝繁樹 一橋大学国際・公共政策大学院及び経済学研究科准教授 小黒一正 一橋大学経済研究所准教授(財務省から出向中…

白川マネタリーアプローチ論文のバランスシートへの拡張

tacmasiさんが円/ドルレート・実測値と白川(1979)の手法による推定値と白川マネタリーアプローチ論文が現在にも当てはまるか検証し、当てはまることがわかった。ただし、論文ではM2を利用しているために、日銀派はマネタリーベースとマネーサプライの関係が…

「震災復興にむけての3原則」という伊藤隆敏・伊藤元重+有識者の老害

伊藤隆敏(東京大学)・伊藤元重(東京大学)+ 経済学者有志が「震災復興にむけての 3 原則」を発表している。はっきり言って増税ありきの結論のためにかなり幼稚な提言となっている。 ここでは、財源論について取り上げる。 提言では ・財源は15-20兆円規模…

白川方明は狼少年?

白川氏は通貨、国債、中央銀行―信認の相互依存性―と題した講演で以下のように述べている。 確かに、物価が上昇すれば、税収は増加するかもしれません。 もっとも、過去 20 年間の日本のデータをみると、歳入の増減率と物価上昇率の間にはほとんど有意な関係…