2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

岩本康志氏の1995年でVが一定は事実か

岩本康志氏はブログにて Vが一定であると考えるのが貨幣数量説である。すると,貨幣と名目所得は比例関係にある。実質経済成長を考えなければ,貨幣の増加は長期的に実体経済には影響を与えないならば,物価を上昇させることが言える。実質経済成長があれば…

野村證券金融経済研究所 木内登英氏の金融政策は供給サイドには働きかけない

サンデーフロントラインにて野村證券金融経済研究所の木内登英氏は、金融政策は需要サイドにしか働きかけず、供給サイドには働きかけないと言っている。 木内登英 いま景気が落ちているのは供給サイドなわけで、それは企業ががんばらないと立ち上がってこな…

白川方明とアダムポーゼン

白川日銀総裁の東日本大震災とアダムポーゼン氏のJapan can – and will – be a normal economy againが比較対象となり非常に興味深い内容となっている。白川氏は 第2は、潜在成長率引上げの努力です。2000 年以降の就業者一人当たりの実質 GDP 成長率をみる…

日本銀行へ国債オペを廃止して社債オペの勧め

金子洋一参院議員が参院の財政金融委員会の質問に立った。 金子議員は、日銀が東電の社債買い入れが行われているという報道、東電の社債のCDSは日本国債のCDSの5倍にもなっていることを背景に、東電の社債を買い入れているのによりリスクの少ない日本国債を…

日本銀行に高給は必要か?

日本銀行は過去16年間にわたりデフレ脱却できずに物価の安定を達成できずに失敗を重ねる組織である。日本銀行に賞与は必要だろうか? いくらもらっているのか給与とともに見てみよう。 (http://www.boj.or.jp/announcements/release_2010/data/un1006g.pdf) …

フィッシャー方程式と長期金利と日銀引受の是非について

フィッシャー方程式から日銀引受について考えてみよう。 まずフィッシャー方程式とは、名目金利=実質金利+期待インフレ率である。 結論から述べると、日銀引受しない=日銀が金融緩和しない場合に、日銀引受した場合の両者とも長期金利は上がるだろう。た…

森本宣久日銀審議委員は辞任せよ

日本銀行は社債等買入オペで東電の社債を買ったという観測がある。 UBS証券クレジット調査部長の後藤文人氏は「最低落札利回りと平均落札利回りの格差(テール)が拡大したことを踏まえると、買入の一部に東京電力債が対象になった可能性が大きい。 (http…

岩本康志氏への質問

まず貨幣数量説と流動性の罠を見てみよう。 Vが一定であると考えるのが貨幣数量説である。 ⇒Vが一定であるという根拠は何だろうか? 次に岩本氏のtwitterでの発言を見てみよう 市場が買うときには同じだが,買うかどうか決めるときには,新規債をどれだけ出…

日本銀行の資産買入等の基金におけるウソ

日本銀行は昨年10月に「資産買入等の基金運営基本要領」で主旨を以下のとおり定めている。 この基本要領は、金融緩和を一段と強力に推進する観点から、長めの市場金利の低下と各種リスク・プレミアムの縮小を促すための臨時措置として、資産買入等の基金(資…

日銀直接引き受けは通貨の信認を損ないハイパーインフレとなるのか

まず、整理しておきたいことは通貨の信認を損なうことはハイパーインフレを意味しない。 円安=インフレは当然ながら通貨の価値が下がることを意味する。 そこで財務省の年度国債・政府保証債の発行予定額と長期金利から、日銀による国債の直接引き受けの額…

もし白川方明がバーナンキの「日本の金融政策に関するいくつかの論考」を読んだら

2011年4月1日、日本銀行総裁白川方明はバーナンキの論文「日本の金融政策に関するいくつかの論考」を片手に緊急政策決定会合を終え記者会見しました。 今まで日本銀行は「海図なき航海」に出航して依頼、ゼロ金利緩和解除、量的緩和解除、リーマンショック後…