日銀直接引き受けは通貨の信認を損ないハイパーインフレとなるのか

まず、整理しておきたいことは通貨の信認を損なうことはハイパーインフレを意味しない。
円安=インフレは当然ながら通貨の価値が下がることを意味する。


そこで財務省の年度国債政府保証債の発行予定額と長期金利から、日銀による国債の直接引き受けの額と長期金利を見てみよう。


日銀直接引き受けは必ずしも、長期金利を上昇させていない。


高橋洋一教授が既に指摘しているとおり、今年度も特別会計で約12兆円の日銀直接引き受けが国会によって議決されている。


なぜ復興財源の総額が決定する前から日銀直接引き受けに反対し、増税に賛成している人がいるのか疑問である。
そういった方々は、何かと理由をつけて増税を図るために日銀直接引き受けに反対しているのでないだろうか。
円安=インフレは通貨の価値を下げる政策ということを認識しているのだろうか


【追記】
高橋洋一先生からアドバイスをいただき、訂正します。アドバイスありがとうございます。
財務省の年度国債政府保証債の発行予定額の日銀乗換からグラフを作成いたしました。

また、2000年以降は短国による乗換とのことです。