土居丈朗氏と清滝信宏氏の「増税は国内金融機関のため」という暴論

土居丈朗氏がプリンストン大学清滝信宏氏との会話をつぶやいている。

今朝ホテルでプリンストン大学清滝信宏先生と共に朝食。日本の政策論議で意気投合。政府債務さらに累増すれば、僅かな金利上昇でも国内金融機関のB/S毀損し貸し渋り深刻化。デフレが終わってから増税では遅く、デフレは金融政策で克服すると同時に財政健全化実行が必要と見解一致 #zaisei

(http://twitter.com/#!/takero_doi/status/88960479610945537)


つまり土居丈朗氏と清滝信宏氏は、国内金融機関のためにデフレ下でも増税が必要と述べている。


金利が上昇すれば、国内金融機関のバランスシートが毀損するのは事実だろうか?
たしかに、金利が上昇すれば売買目的の国債時価は下がる。
しかし、デフレ脱却すれば金利は上昇するので価値は下がるのは当然である。

もちろん、金融機関はALMで管理しているだろうし、資産価格も上昇するだろう。


しかし、片岡剛士さんが指摘するように、プライマリーバランスを改善するためには、増税ではなく、名目GDPの成長が必要だろう。増税では、名目GDPをさらに低下させることになる。

過去30年を振り返ると、政府の財政赤字が改善しない原因が経済成長によることは、たとえばプライマリーバランスの動きをみても明白である(図)。この点はリーマンショック後の経済停滞により大きく税収が落ち込んでいる事実をみても明らかだろう。

(http://synodos.livedoor.biz/archives/1781573.html)


土居丈朗氏はデフレ下では増税出来ないと言っていたのに朝令暮改と言わずして何というのだろうか
また、ノーベル経済学賞候補とも言われた清滝氏が国内金融機関のためにデフレ下の増税とは残念である。