名目金利1.3%は低いのか

10年最長期国債利回りは約1.3%である。マーケットがつけるブレークイーブンインフレ率(BEI)を期待インフレ率とするとマイナス0.5%である。

(日本相互証券より引用)


これをフィッシャー方程式にあてはめる。名目利子率 = 実質利子率 + 期待インフレ率であるから1.3=1.8-0.5であり、10年の実質利子率は約1.8%である。
危機前の潜在成長率は1%後半と推計される。http://www.boj.or.jp/type/ronbun/rev/data/rev06j08.pdf
ほぼ潜在成長率と実質金利は等しいと言えよう。

実質金利が年率1.8%ということは10年間で100万円が119.53万円になることである。10年間で20万円の利子がつく、これは低いのだろうか。

ちなみにデフレ脱却して仮に2%の期待インフレ率になったとすると、長期金利は3.8%で10年後には145.20万円となり、国債を買って10年持つだけで資産は約1.5倍である。