逆説の岩本理論

岩本先生が延々とクルーグマンはデフレは日銀のせいでないとブログを書いている。(http://blogs.yahoo.co.jp/iwamotoseminar/34035081.html)
客観的に見れば岩本先生が間違ってるように見える。

では岩本先生がクルーグマンがデフレは日銀のせいでないと主張するとデフレの原因は何であろうか。
岩本先生のデフレが日銀のせいでない可能性を考える。


仮説1、アメリカより日本の方がショックが大きかったから日本はデフレになった。

アメリカは住宅バブルが弾け、金融システムは麻痺したが、日本は輸出業がダメージを受けたものの、金融機関は健全性を維持している。
日本の方がショックが大きかったという人はいないだろう。

日銀は世界協調利下げに加わらずに、後でずるずると金利を下げていったことを考えると日銀の失政というのは免れない。そして急激な円高が進んでいることこそ日本経済のショックが欧米諸国に比べ進んでいる証左でもある。


仮説2、日本の潜在成長率が低いから、アメリカより日本の方がデフレになりなすいのでデフレになった。

例え、潜在成長率が低く、自然利子率がマイナスであったとしよう。
しかし、名目金利が0になったところで期待インフレ率をコントロールすれば実質金利は下がる。
そこで非伝統金融政策によって、期待インフレ率を上昇させることが出来る。
もし出来ないというならバーナンキ背理法となる。


仮説3、いろいろな要素がデフレになった。日本はアメリカより金利の下げ幅がない。だから早くゼロ金利制約になったので金融政策はもはや効果がない。

バーナンキ背理法




繰り返しになるが、バーナンキ背理法国際金融のトリレンマで説明が全てできるのである。
もし、金融政策の効果がないとしよう。それは独立した金融政策を放棄したことを意味する。
資本移動も自由である。固定相場制を日本はとっていることになる。


岩本先生は日銀は85円台で変動をある程度認めた固定相場制をとっていると主張するのだろうか
誰もそんな事は信じないだろう。
これ以上は岩本先生の信用に関わる問題になると思うのだが…