Fedと日銀のマンデート

中川秀直氏のブログでも取り上げているが、21日のFOMCの声明では「mandate」という言葉が三度登場する。(http://www.federalreserve.gov/newsevents/press/monetary/20100921a.htm)

The Committee will continue to monitor the economic outlook and financial developments and is prepared to provide additional accommodation if needed to support the economic recovery and to return inflation, over time, to levels consistent with its mandate.

Fedは下振れリスクが顕在化すれば、追加緩和をし、マンデートを達成するまで継続すると宣言している。


一方で、バブルにならないか気にしている日銀とは大きな差である。日銀は量的緩和をCPIが0で解除した過去があり、日本銀行が上方バイアスを除いてデフレを脱却した時に出口戦略をとるとは誰もが予想しないだろう。


エコノミストの間では追加緩和の地ならしや、タカ派の牽制やインフレターゲット道入の準備とも言われている。
いずれにしろCPIは1%を数ヶ月下回っているので、上方バイアスを考えれば、アメリカはデフレに突入したと見てもいいのかもしれない。