白川日銀総裁の自作自演?

ダイヤモンドの記事に白川日銀総裁が登場している。

日本の物価上昇率が長期にわたって低い理由は主に二つある。

 一つは、これが最も本質的な理由だが、成長率が20年ものあいだ、趨勢的に低下しているためである。そのような状況下では、企業も国民も将来に対して明るい展望が描けない。このため支出が抑制され、物価の上昇が抑制されることになる。図3のとおり、過去20年間の潜在成長率と予想インフレ率には、はっきりとした相関関係がある。

(http://diamond.jp/articles/-/11233?page=5)


潜在成長率は0.5%とかなり低いとの印象をうけるだろう。
出所をみると日本銀行である。
自らの推計結果をもって、相関しているといわれても自作自演ではないかという疑念が生じるは当然だろう。


またフィッシャー方程式を無視した発言がみられる。

最初に、現在、金融政策の景気刺激力が高まっていることを指摘しておきたい。企業収益は改善しており、従来と同じ金利であっても、その金利の持つ景気刺激効果は高まっている。実質金利は低下傾向にある。名目金利がゼロ%の場合、マイナス2.4%の物価下落のときには、実質金利はプラス2.4%となるが、現在は物価下落率がほぼゼロ%であるから、同じ名目金利水準であっても、金融緩和の効果は高くなっている。<<(http://diamond.jp/articles/-/11233?page=7)

フィッシャー方程式によると
名目金利=実質金利+期待インフレ率である。

ここで白川総裁は期待インフレ率を0と勝手に仮定をおいているようである。
期待インフレ率はどこへいったのだろうか・・・

現実のBEI(ブレーク・イーブン・インフレ率)は依然としてマイナスのままである・・・
http://www.bb.jbts.co.jp/data/index_bei.html