諸外国の国債保有者別内訳からみる中央銀行の国債保有

本日の財務金融委員会WSJのインタビューにて白川総裁は対GDP比でみれば日本銀行は大量の国債を持っていると主張している。


GDP比では日本はアメリカの約2倍の粗債務がある。
つまり、国債の所有者別でみれば景色は変わってくるのである。


財務省理財局の発表する債務管理レポート2010から諸外国の国債保有者別内訳を見てみよう。


中央銀行保有割合は、
日本    7.4%
アメリカ 10.0%
イギリス 29.4%
ドイツ   0.3%
フランス  2.3%


ドイツとフランスはユーロ圏であり中央銀行がECBであるという特殊事情として考えると、
独自の中央銀行を持った、日本、アメリカ、イギリスの中で最も保有比率が低いということになる。

なぜ中央銀行保有割合が低いにも関わらず、これ以上の中央銀行国債保有マネタイゼーションの懸念があるのか疑問である。