国の負債を減らすために年金積立金を復興財源にすると同時に社会保険料を下げよう!?
経済財政白書では、財政の現状という章立てがあるのだが、国のバランスシートはかなり中身のお粗末なものとなっている。
年金積立金が債務に入っている。
日本は、一応税金が半分入りながらも賦課方式をとっている。
賦課方式の国は年金はバランスシートに含まないのが普通だが、入ったものも示されている。
そこで、問題なのは年金積立金が負債になっていることである。
これは直観的に考えてもおかしい、年金積立金を取り崩せば、取り崩すほど国の負債が減って純債務が小さくなる。
つまり、ネットの借金が減るのである。
例えば、年金積立金を取り崩して復興財源に回す、あるいは、社会保険料を下げて支払いに積立金を使えば負債が減る。
こんなバランスシートが許されるのだろうか。
高橋洋一教授は、この問題について、
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年金積立金は資産に計上している。
これは、会計学からみても正しいだろう。
取り崩せば、資産が減るのは当然だろう。
そもそも賦課方式の国に、なぜ百数十兆円の積立金を積むのか不思議である。
いつか取り崩せば、それこそ増税派の言う「世代間の不公平」にならないだろうか。