GDPギャップからみるインフレターゲット

IMFのWorld Economic Outlook Database, April 2010から先進国のインフレターゲット採用国と非採用国のGDPギャップを比較する。
フランス、ドイツ、イタリアの中央銀行はECBであり、非採用国はECB,BOJ,FRBの3つの中銀である。



結論からいうと、インフレターゲットの採用国と非採用国に大きな違いはみられない。
むしろインフレターゲット採用国の方がGDPギャップに関しては大きいともとれる。
また経済の開放度からみても、日本とアメリカが開放度が低かったのに対して、GDPギャップに関しては最上位と最下位であるため関係はない。
小国と大国で差があるとも考えられるが、日本が大国にも関わらずGDPギャップが大きいことには疑問が残る。

GDPギャップの大きさはインフレターゲットの採用の可否には関係がないと結論が妥当であり、他の要因があると考えられる。