GDPギャップと財政出動

マンデルフレミングの法則からすると乗数効果は低いことが予想される。
政府支出の増加による財政赤字の拡大に伴ないGDPギャップは縮小しているのだろうか。財政出動からGDPギャップに影響するラグを1年とした。



2007年を0として財政赤字GDP比の前年かの増加率を比較する。
財政赤字の拡大が大きい国は順に、イギリス、アメリカ、スウェーデン、カナダである。
アメリカを除けば、昨日みた通り、GDPギャップの大きさからは日本を除きワースト3位である。
アメリカだけ乗数効果が高く財政出動が効いたとは考えにくい。

そこで2009年の財政赤字の増減率と2010年のGDPギャップの増減率を散布図で描く。


一定した法則は見つからない。つまり財政赤字GDPギャップの増加は相関がないと考えられる。

予想した通りマンデルフレミングの法則通り乗数効果は低い。