一人当たりGDP

ニュース探究ラジオDig(http://www.tbsradio.jp/dig/index.html)に飯田泰之駒沢大学准教授と片岡剛士三菱UFJリサーチ&コンサルティング主任研究員が出演していた。


前半は主に一人当たりGDPで日本は高くなくOECDで下位であること。
小泉竹中改革では生産性を上げただけで、景気対策セーフティネットの政策がなかったことである。


OECDから一人当たりGDPをドルベースでみると確かに日本は高くはない。しかし、2008年においてはOECDの平均以上である。また、産油国や小国との比較をそのまま比べることに疑問が残る。産油国なら原油の埋蔵量、原油価格に一人当たりGDPは左右され、小国はリーマンショックで実際に起こったように通貨が半分近くまで切り下がる。通貨が半分に切り下がればドルベースでは生活水準が半分になる。このような指標を引用することに関しては議論の余地があるだろう。
そして、現在は円高となっており若干の順位の変化があり、日本は上位になっていることが予想される。


後者についてはTFPをみると02-06年は上昇しており生産性が高かったように見えるが、同時にこれは景気回復も意味するのである。また、一人当たりGDPとの話とも関係するが、もし日本が一人当たりGDPで他国と相対的に低いならば、先進国にキャッチアップすることによって成長率を高めることができるという議論もあるだろう。



一人当たりGDPの議論には資源国や国の規模、為替が重要な要素ではないだろうか。