財務省による粉飾

平成20年度 国の財務書類(http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/fs/2010.htm)が発表され、日本は債務超過ということになっている。しかし内容があまりにもひどいのでここに至急一部を取り上げる。なお日本経済新聞もこの財務省の発表を鵜呑みにして報道しており、日本国民は真実を知らないのではないだろうか。

連結財務諸表の債務超過は約300兆円であり、公的年金が負債から資産へ移るだけで債務超過は解消されるだろう。

まず、公的年金が約140兆円負債に入っている。


公的年金の説明をみると

公的年金預り金」には、厚生年金及び国民年金に係る現金・預金、運用寄託金(いわゆる積立金)及びその他将来の年金給付財源に充てるために保有している資産の合計額から、未払金を控除した額を計上している。

と将来の公的年金の支払い額が連結財務諸表に入っているのである。

これは本来ならば公的年金預り金のみを資産に入れるのが筋ではないだろうか。そもそも将来の年金債務は現在の見通しであって出生率や年金保険、運用利回りなどに左右される。

債務超過に見せるために公的年金預り金として負債に計上しているのである。


そして連結では郵便貯金が約180兆円負債に入っている。
そしてこれに加えて別に簡易保険も負債として計上している。

郵便貯金が負債に入る説明としては

『その他主要な偶発債務
政府は、「法人に対する政府の財政支援の制限に関する法律」(昭和21 年法律第24 条)第3 条の規定にかかわらず、次に掲げるものに係る独立行政法人郵便貯金簡易生命保険管理機構の債務を保証している。
1 郵便貯金として預入された貯金の払戻及びその利子の支払
2 旧簡易生命保険契約に基づく保険金、年金等の支払』

日本郵政の会社概要には(http://www.japanpost.jp/corporate/about/)
日本郵政株式会社:2006年1月23日日本郵政株式会社法(2005年10月21日法律第98号)に基づく』


とある。

現在、日本郵政独立行政法人ではない。これは明らかに粉飾である。