竹中平蔵 VS 山崎養世 ニッポン戦略会議

民主党大敗、みんなの党躍進の後、テレビ東京にてニッポン戦略会議という討論番組があった。


山崎養世
消費税を20%に上げたところで財政赤字はなくならない。財政赤字の問題を消費税だけにも絞っているからいつまでもだめ。
大きなポイントは財政赤字国債で賄っている。昔、土光さんの時は赤字国債は悪だった。赤字国債をなくすのが日本の目標だったが、不良債権などいろいろ問題があった。今は金融機関にどういう指導が行われてるかというと会社に貸すな、株を買うな、不動産もやめろ、リスク0は国債なんですよ。現実にお金の流れは、竹中さんが官から民へ動かすと言った逆の事が起きていて国債を買うことが善になってしまっている。つまり国債が麻薬。


竹中
菅さんが言ってることもわからないけれども山崎さんが言ってることもよくわからない。
要するに今議論しているのは将来の社会保障のために財源をどうするか。そのために消費税増税が必要か、財政再建が必要かということをまず議論している。そのためにまず言わなければいけないのはどこの国でも財政再建はしなければいけない。財政再建をする一丁目一番地は経済を良くすること。2002年から2007年までの小泉内閣の5年間で増税をしないで、22兆円収支を改善している。22兆円というのは消費税を9%上げたのに等しい。経済を良くしていけば、その時は別に歳出カットは大幅にしていない。歳出カットしたとよく言われるが歳出は横ばい。だから経済をまず良くすること、そしてムダを削ること、そして増税をするという当たり前のプロセスを踏みましょうとこれ以外にない。

山崎養世氏は赤字公債を悪と見なし、シカゴ学派のような主張である。赤字公債が悪であるということは、財政法も悪法ということだろうか。

もし国債が麻薬なら全世界が麻薬中毒である。財政法によると国債は合法麻薬と言うことだろうか。

山崎氏は危機を煽るだけであるが、竹中氏は財政再建の必要性と方法を訴え建設的なように思える。


なにより重要な点はやはり小泉政権では消費税増税せずに22兆円の財政収支を改善できたことである。
消費税は貧困層に厳しい税と言われるが、弱者切り捨てだと言われている小泉政権では消費税が上げなかった。実は小泉政権は消費税増税を打ち出す菅政権より弱者に優しかった。


やはり経済成長につながる政策に菅政権は舵を切るしかないだろう。