日本のGDPギャップはどこか

クルーグマンのを参考に日本のGDPギャップを考えてみた。(http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/07/23/europes-gap/)


クルーグマンの主張を受け入れると実質GDPの成長率=潜在成長率が重要だということだろう。
ただ名目で考えると円建てである以上為替で調整されるとしてもデフレによって潜在成長率が抑えられているとは思う。そして個人的にはバブル前をピークとして需給ギャップを考えるといくらでもバブルをつくっても実質では関係ないということになるが、全く潜在成長率に関係ないとは言えないのではないだろうか。



実は、グラフをつくってからクルーグマンは続きを書いてしまった。(http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/07/23/getting-trendy/)

景気循環のピークで考えるのはおかしいという意見があったからである。
クルーグマンの反論は中銀が金融を引き締めたり、景気が過熱していると思った時が理になかった推計される経済の容量(capacity)であるとしている。

ピークはインフレによるバブルではないかという質問にクルーグマンは、
「需要と供給が混乱している。バブルは需要はもたらすが、経済の容量は大きくしない。バブルは出来る限り経済の容量を利用するので、どれだけ生産のできるのかを測るいい指標になる。生産者たちは生産物を買わないだろう」と言っている。


そしてクルーグマンは前回のポストの質問にまた答えている
(http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/07/24/trend-notes/?src=twt&twt=NytimesKrugman)

1Qなぜ不景気なのに潜在成長率は一緒なのか?
A潜在成長力はビジネス上の投資の問題よりも労働力人口、教育水準の向上、技術革新などで決まる。
それらは数として資本ストックの伸びが長期的に分散しても集計は生産関数になる。
投資が落ち込んでも潜在成長率は止まらない。


2Qバブルは価格を変化させるじゃないか
Aそれは名目GDPにしか影響しない
ここでは実質GDPについて言っているだよ。


3Q欧州圏の2%の成長はどこから持ってきたの?
A実は適当さ、他のデータだとわずかに小さい。
2000-2007年に14%成長したので平均2%、実際の景気循環から持ってきた。
保守的に見積もっても1.5%ぐらいある。
しかし、その差は大きい。需給ギャップが8%から7%になる。これはとてつもなく大きい。