日米長期金利差と円高の関係

物価の安定と雇用を責任を負ったFRBの金融緩和姿勢に対し、円の守護者である日銀の金融引き締め具合を抽象した物がある。
日米長期金利差と為替の動向である。

(Fed.BOJ)


07年の夏以降の相関は0.64と高い。

世界が金融緩和している中で、日本が金融引き締めを行えば金利差の縮小により円高に進むのは誰でもわかる当たり前のことである。現在の円高は市場が日銀を試しているのである。


日銀は政府との対話も重要だがマーケットとの対話をすべきでる。
円高によって経常黒字国である我が国が受ける損害は大きい。景気を下振れさせる。


日本銀行の不作為は日銀法第二条の後半に違反している。白川総裁は制限行為能力者なのか。あるいは意図的なのか。
いずれにしろ、一刻も早く緊急政策決定会合を開き一層の金融緩和をすべきである。


ケインズの言葉を思い出そう。
"In the long run, we're all dead."