もしハイパーインフレがやってきたら・捕捉

昨日は1年間の割引債で仮に利回りが1%として計算したが、10年国債など残存期間を伸ばせば伸ばすほど威力を発揮する。ただし、これは理論上の話であり現実的ではない。


額面100兆円の割引債が残存期間10年とする。長期金利は現実と同じ1%としよう。

理論価格は約90.5兆円の価値である。


次に長期金利が15%になったとする。

理論価格は約24.7兆円の価値になる。


約27%の価値になった。
粗債務900兆円を27%の価値に直すと243兆円。

外貨準備を$1=170円で計算すると243-170=73兆円
粗債務で対GDP比14%


$1=120円でも243-120=123兆円
粗債務で対GDP比25%


このように国債の危機はなくなるのである。


もちろん、円建ての債券で15%の利回りに上昇するというハイパーインフレ論、国債を償還し始めると長期金利は当然収まるので現実的ではない。
ここで重要なことは国債の危機ではないということである。