貨幣数量理論から人口デフレ論

人口減少、または労働生産人口の減少からデフレになるという議論がある。
これが本当に正しいのか貨幣数量理論から考える。


貨幣数量理論はMV=PYである。
MVが一定だとすると、人口減少は右辺のYに下押し圧力がかかるだろう。
そうするとPは上昇して、インフレとなる。


つまり人口デフレ論を唱える人たちは、MVが一定でないと考えていることになるだろう。
日銀がMが減少させればデフレになるのは当たり前であるので、Vに人口デフレで下落圧力がかかるのだろう。


しかし、Vの貨幣の流通速度はYに連動するだろう。さらにVが低下したところでMを増加させればPかYが上昇する。
MVを増加させて、デフレを脱却できずにPが低下しないならYのGDPが増大する。
こんなにいいこともないだろう。