飯田泰之准教授による「人口減少」責任論の誤謬

飯田泰之准教授はVOICE10月号で人口減少による経済停滞論に苦言を呈している。


人口減少論の筋が悪いのは

すでに始まってしまった人口減少を、ここ数十年で反転させることはできない。誰の成せいかさえはっきりしないため、積極的な反論を受けにくい点、くせ者である。

と述べている。



(VOICE 10月号)


上の図を紹介し、人口減少=経済停滞ではないと示している。


日本は先進国で事情が違うという点に関しても、シンガポールはすでに一人当たりGDPでは抜かれているし、韓国にも2020年ころに追いつかれることを根拠としている。


また、最も激しい時の労働力人口の減少1%がGDPに与えるマイナスの影響は-0.6〜0.7程度。
それに対し標準的な国民所得の向上率2.0〜2.5%に比べそれほど大きいとは言えないとしている。


人口減少を金科玉条にデフレや経済停滞を放置してはならない。
政府・日銀一体となって機動的な政策運営をすべきであろう。