サマーズ元財務省長官「So what?」

デキビジでは勝間和代氏と竹中平蔵氏が対談していた。


そこで竹中氏が日銀の幹部とサマーズ財務長官との朝食での会話を披露している。

サマーズ財務長官が辞めた後、私が経済財政担当大臣だった時に日本に来て、日銀の幹部のかと三人で朝食をしたことがある。
私は日銀はもっとマネーを増やすべきであると、「マネーを増やしてデフレ脱却すべきだ」と言ったら、日銀の方が「そんなことをしたら日銀のバランスシートがどんどん大きくなる。」と反論した。

それを聞いていたサマーズは「So what ?」と言った。だからどうしたんだと。
だから結局、日銀は自分たちの庭先を綺麗に、バランスシートを大きくしないようにしたい。そのためには日本経済がデフレでも良いと。そういう風に判断をしてるとしかどうも解釈しようがない。
多分、日銀の言い分は「こんな赤字を垂れ流している。それでそれを金融政策で支えたりしたら大変なことになる」と。日本の今の財政と日本の政治家の能力に決定的な不信感を持っている。それが大きな原因。だからそれだったら、少々デフレが続いてもこれ以上、日銀のバランスシートが悪くならないセカンドベストかサードベストの今の方がまだましだと。たぶんそういう風に考える。

日銀のバランスシートを綺麗に保つことに根拠として日銀による財政政策が国会の議決を経ていないということが問題という人がいる。


これは独立性の履き違えではないだろうか。手段の独立性に政治介入しろというのだろうか。
しかし、日銀総裁及び、副総裁、理事は国会で選ばれている。
まして、日銀法の43条や利益剰余金の内部留保を5%から15%へ拡大している。



日銀が政治に不信感を抱いているから金融緩和に消極的だという議論がある。
主に、財政赤字が野放しになっているという根拠からだろう。


しかし、基礎的財政収支が黒字だったバブルを潰したのは誰か。
デフレを長期化させ、債務を積み上げさせてのは誰か。


国民の審判を受けていないが日銀が政治に介入しているとしたら、まさに関東軍そのものである。