藻谷浩介氏の正体

VOICE11月号では、「デフレの正体」の著者である藻谷浩介氏が反マクロ本と批判されていることに弁明している。

私は、「いま起きているのは、クルマや家電、住宅など、主として現役世代にしか消費されない商品の、生産年齢人口=消費者の頭数の減少に伴う値崩れだ。これはマクロ経済学上のデフレではなくて、ミクロ経済学上の減少ではないか」と指摘しています。
だから、今世紀初頭の「戦後最長の好景気」の時期にも小売販売額は低下を続けていたし、多年の金融緩和も効果がなかったということなのですが、これに対して「デフレの原因が人口減少であるとは、マクロの勉強不足も甚だしい」と批判される。述べていないことを批判されても困ります。(笑)


「だから」以下の文章を読むと、ミクロ経済学上のデフレが続いたから多年の金融緩和の効果がなかったと意味に取るのが自然だろう。
しかし、多年の金融緩和というのは、マクロ経済学上の現象ではないのだろうか


まして、デフレの原因は人口減少ではないと否定しているので謎は深まるばかりである。