実質ゼロ金利?

日本銀行は5日に実質ゼロ金利政策を発表した。
しかし、これは本当に実質的にゼロ金利政策なのか?


Fedを真似たものと思われるが、そもそも日本銀行はゼロ金利は短期金融市場の機能低下を招くと説明していたのだが、今回の措置はどう説明するのか。
そして、なぜ今のタイミングなのか、本来ならば2年前にやるべき政策であっただろう。日銀からその反省は聞こえてこない。デフレに苦しみ、時間の浪費をしたという批判も免れない。


また、当座預金の超過準備に対して0.1%の付利を与えているために、銀行など付利がつく金融機関はコールレートで貸すよりも超過準備の方が儲けることができる。


銀行優遇の批判は免れないだろう。
日本銀行OBが銀行に数多く天下っていることも見過ごせない。



実際に10日間たったのだが、どのように運営されてきたのだろう。
改めて述べるまでもないが、ゼロに近ければ近いほど、金融緩和効果、円安誘導効果はあるだろう。


そしてコールレートを日銀がコントロールできないと思う人もいないだろう。
実際にはどうだったか



(http://www3.boj.or.jp/market/jp/menu_m.htm)


確かに、5日の発表前後は低いように見える。
しかし、徐々に下限を上げてきているのも事実である。


小手先の金融緩和のパフォーマンスに騙されてはならない。
実際に日銀が実質ゼロ金利を目指しているのか、それともパフォーマンスなのか今後も見極めていく必要がある。