白川総裁の「ポンドは主要通貨ではない」?

先日もお伝えした、白川総裁と金子洋一参院議員の質疑で、白川総裁は以下の通り発言をしている。

こうやって見てみますと、下がったのは、主な通貨ではこれはドルだけであります。言わばこれ、ドルの全面安ということでございます。これは、特にこの七月以降、それから八月に掛けて強まりました米国経済の先行きに対する不安感の強まり、これがドル安という形でいろんな通貨にそれが反映したということでございます。

つまり、主要通貨に対してドルの全面安であり、円高の原因はドル安と表現している。


しかし、実際にそうだろうか
シノドスジャーナルにおいて片岡剛士氏は以下の図を作成している。



(http://synodos.livedoor.biz/archives/1510704.html)


ポンドは明らかにドル高ポンド安となっている。
白川総裁はポンドは主要通貨ではないのだろうか。


さらに、注目すべき点はイングランド銀行BOE)はインフレターゲットを設定し、デフレから脱却している点である。
白川総裁は都合の悪い事象には意図的に無視しているのではないだろうか。