ミクロの金融政策
最近、日銀のリスク資産は財政政策だと唱えて反対する人が増えてきた。
欧州を見れば、国債はリスク資産じゃないのかと言いたくなるが、ここでは別の視点から考える。
金融庁設置法には以下のように書いてある。
第三条 金融庁は、我が国の金融の機能の安定を確保し、預金者、保険契約者、有価証券の投資者その他これらに
準ずる者の保護を図るとともに、金融の円滑を図ることを任務とする
これはミクロの金融政策であると言える。
銀行の信用創造に金融庁の政策が影響がないとは誰にも言えないだろう。
そして銀行の信用創造が日本の金融に影響を与えている。
例えば、不良債権処理や亀井前金融大臣のいわゆるモラトリアム法案は金融政策だろう。
これは日本銀行の金融政策に影響を与えているだろう。
では、財政法を根拠に日銀が財政政策をすべきでないと主張している人達は、同様に日銀の独立性を犯しているというのだろうか。
もし、彼らがそう主張するならば筋は通っている。
しかし、彼らからそういった主張は聞いたことがない。
つまり、彼らはポジショントークとして話しているか、間違ったことを話しているということである。