低金利が生産性の上昇を阻害する

白川総裁は講演で以下のように述べている。

金利の持続は新陳代謝を不活発化することによって、生産性の上昇を阻害する可能性もあります。やや長い目でみれば、経済成長率の基調は供給サイドの要因、すなわち、労働力人口と生産性によって決まってきます

(http://www.boj.or.jp/type/press/koen07/data/ko1011b.pdf)

ゾンビ企業清算主義と人口デフレ論が端に現れている。


言うまでもなく企業が設備投資を行わない限り新陳代謝は不活性化するだろう。
では、なぜ企業は積極的に設備投資は行わないのか。


ひとつは、景況感(DI)が悪く、景気の見通しがよくないこと。
もう一つは、実質金利が高いことだろう。期待インフレ率を上昇させずにゾンビ企業せいや人口デフレに責任を押し付けるのはたちが悪い。


そして、失業率が高いにも関わらず新陳代謝が進まないのはなぜだろうか。
まさか白川総裁も現在の失業率が自然失業率とは言わないだろう。