岩本康志東大教授もリフレ派転向?

ロイターが岩本康志東大教授のインタビューを配信した。
(特集:日銀包括緩和、時間軸の明確化は不十分=東大大学院教授http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-18539820101208)


インフレ目標の導入も当然と以前の主張とは異なった印象をうける。

──インフレ目標を導入すべきとの意見についてはどうか。 

 「政府がインフレ目標を与えるのは当然の話で、それを法制化するのか、事実上そういう形をとるのかという違いになってくる。法制化の場合は、政府がどう目標を作るかについて、よくよく考えないといけない。きちんとした経済学的根拠のもとで、どの水準のインフレ率が望ましいのかについて見解をまとめて目標を定める必要がある。こうした枠組みがない中で法制化されれば、乱暴な目標が決まってしまうおそれがある」 


詳細は記事を読んでいただくとして、雇用の最大化を日銀法改正に入れることは経済学的に意味はないとしながらもインフレターゲット政策には賛成してくださるのは心強い。
また、日銀のリスク資産の購入に関しても政府保証をつけるべきだと、以前の日銀批判からは政治批判へと移ってきたような印象をうける。


つまり、インフレターゲット政策や時間軸効果、そして日銀の財政政策の効果を認めている点ではリフレ派と遜色なく、リフレ派と言えるだろう。