資源エネルギー庁によるデータの恣意的な引用

言うまでもなく、政策を立案するときにデータは最新のものを利用しなければならないし、現状を把握にするにも最新データが必要なのは当然である。


しかし、経済産業省資源エネルギー庁の出す、エネルギー白書2010では最新データを恣意的に引用していない。
これは経済産業省及び資源エネルギー庁の政策の失敗を表すものであるためであると考えられる。


では実際にデータの恣意的な利用とは何かを紹介する。

各国のエネルギー消費のGDP原単位というデータがエネルギー白書では引用されている。
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2010energyhtml/1-1-4.html

しかしこのグラフを見てみると、出所はIEA Energy Balance of OECD Countries, Non OECD Countries 2009であるのに、最新データは2000年とかなり古い。




そして資源エネルギー庁はご丁寧にもエクセルデータを公開している。
このエクセルデータを開くとなんと最新データである2007年のデータがあるのである。
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2010energyhtml/data/114-3-6-1.xls


そこで2007年のデータを作成しよう


日本の環境技術は世界との差が小さくなっていることがわかり、欧州諸国や中国との差が埋まってきている。


なぜ最新データを用いないのだろうか?
都合の悪いデータであるからだろう。