白井早由里(白井さゆり)の「円はまだ安い」=デフレは良いことだ

白井さゆり氏は円は実質実効為替レートを歴史的に見れば低い水準だと言っているが、これはデフレは良いと認めたことになる。


岩田規久男教授の「デフレと超円高」より引用する。(P62)

実質実効為替レートは輸出産業の競争力を表すという考え方から、 10年9月の実質実効為替レートは90年1月とほぼ同じであるから、 10年9月現在の状況は円高ではない、という主張がある。
しかし、 10年9月の実質実効為替レートが90年1月とにぼ同じであるのは、世界中の国がインフレであるのに対して、日本だけがデフレで、物価が下がり続けているからである。
したがって、「10年4月から9月にかけての実質実効為替レートの急騰は円高ではない」と主張するのであれば、それは「デフレはよい」、あるいは少なくとも「デフレは間題ではない」といっているに等しい。


白井さゆりの主張は

http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/shincyouryu/post_1671.html
3:30~
円はまだ安い


―――各国の実質実効為替レートから2000を100とするとどういうことがわかるのか

まず日本の円に注目したいんですけど、確かに最近は上昇していますので円高傾向にあるのですけれども、10年前に比べますとまだまだ円高の余地があると思いますね。特に歴史的水準からみると円はさほど高くないという風に海外の方が指摘するのはこういうトレンドをみてとのことなんですね。
それからアメリカのドルなんですけれども、趨勢的に安くなっていますけどもなんといっても世界最大の対外債務国であり、経常収支の赤字も大きいですからもっとドルは安くなってもいいという見解が大勢を占めています。ユーロが上がっていたところが今、下がってきている。

―――IMFも各国の通貨に対して見解を出しているんです。

特に中国の人民元、韓国、それから台湾やアジア地域の一部は自国の通貨を安く抑える傾向があるわけですね。このような形で人民元だけを切り上げたとしても生産拠点が他のアジアの地域に移ってしまう可能性があって根本的な問題解決にならない可能性がある。

3:40~
http://www.tv-tokyo.co.jp/nms/omake/post_1676.html

―――日本もサービス産業を中心にした内需が伸びる余地がまだまだある?

実はそうですね。それはもう前から言われていることでやはり、日本は貿易収支、経常黒字が黒字ですよね。それだけに頼っていると世界全体の需要が不足しているわけですから、やはりそろそろもっと、日本はサービス産業が大きいわけですから、7割ぐらいになるわけですからそこのところをもっと成長を生み出すような形でですね、改革してをいくと日本にとっても長期的に見ればプラスになると考えています。

―――介護とか医療とか人も不足しているし

技術とかバイオとか日本の潜在性のあるところを伸ばしていくということが大切ですね。

―――そういう観点からIMFは今の円の水準は適切、受け入れ態勢でもいいんじゃないかとなるのですか

そうです。今の円高でも国際価格競争力を特に減らしているわけではないという判断ですね。むしろユーロのほうが今まで高すぎた。それが今下がってきて適性に近くなってきているという見方ですよね。

―――人民元

人民元は安すぎ。2.4兆ドルも外貨準備を持つというのは持ち過ぎ。ですからそれは相当為替市場に介入していることで、いろんな歪みをもたらしている。ですから今のように世界が景気が低迷をしていて、それほど需要が足りないところがあるならば同じような戦略をするのではなくて、そろそろ内需を拡大する方にいって欲しいということです。


⇒『歴史的水準からみると円はさほど高くない』というのは、デフレは良いことだというの等しいですね。

デフレを良いことだという白井早由里氏を日銀の審議委員にしてはいけません!