白川総裁、野田財務大臣は虚偽答弁を撤回せよ

彼らは日銀引受は禁止されていると国会で述べている。 これは完全に財政法5条但し書きに反する虚偽答弁である。 [東京 22日 ロイター] 野田佳彦財務相は22日午後の参院予算委員会で、東日本大震災の復興予算の財源で、無利子国債を発行して日銀に直接…

池田信夫さん!当然、円高は日銀が止めることが出来ます。

また「経済学者」の池田信夫さんがよくわからないことを書いている。 いずれにせよ、この円高を日銀が阻止することはできない。図2(左目盛は逆)でも明らかなように、日銀は2009年から一貫してマネタリーベースを増やしているが、為替は逆に円高(ドル安)…

ニューケイジアンからの提案

震災復興に関して、増税というニュースが流れた。 それに対して、財政審の委員の土居丈朗氏や財務官僚の小黒一正氏が言及していた。 一方で矢野浩一氏がニューケイジアンの立場から政策提言を行っている。 結論は (1)まず「通貨発行益を利用する財政政策…

池田信夫さんからの脅迫について

【追記&再掲】池田信夫氏は自称経済学者を名乗っているが、池田氏の博士号は(政策・メディア)でありなぜ経済学者を自称しているのか甚だ疑問である。 また、この表現を使用するメディア・マスコミも同罪であると考える。 あの記事を消さないとお前の実名…

池田信夫のリテラシー

【追記&再掲】池田信夫氏は自称経済学者を名乗っているが、池田氏の博士号は(政策・メディア)でありなぜ経済学者を自称しているのか甚だ疑問である。 また、この表現を使用するメディア・マスコミも同罪であると考える。 「経済学者」の池田信夫さんが今…

日本銀行はプルーデンス政策ではなくマネタリー政策を行え!

ドル円レートが一時1ドル=76円台と史上最高値を更新した。日本銀行は国庫短期証券(TB)買いオペや国債買い現先オペなどを連日行っているが、これは市場の流動性確保のマネタリー政策である。 当座預金残高は31兆円と約5年ぶりの水準となったものの、…

どさくさまぎれに本予算成立を目論む民主党政権

民主党は、地震を利用して来年度本予算の成立を企んでいる。 3月12日(ブルームバーグ):11日午後に東北地方で発生した大規模地震の災害復旧をめぐり与野党は12日官邸で党首会談を開いたが、結論は出ず、物別れとなった。岡田克也民主党幹事長らが会談後、…

メルトダウンは菅直人首相の人災?

地震の被災者の方にお見舞いを申し上げます。また、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りします。 今回の炉心溶融は菅直人総理大臣が視察にいったために、圧力弁開放が遅れた可能性が高い。 時系列を追うと、8時1分に海江田経産相が容器内の空気を外部に…

白井早由里(白井さゆり)の「円はまだ安い」=デフレは良いことだ

白井さゆり氏は円は実質実効為替レートを歴史的に見れば低い水準だと言っているが、これはデフレは良いと認めたことになる。 岩田規久男教授の「デフレと超円高」より引用する。(P62) 実質実効為替レートは輸出産業の競争力を表すという考え方から、 10年9…

実質実効為替レートと交易条件のデカップリング

「バブルデフレ期の日本の金融政策」 岡田靖氏と浜田宏一教授の論文を参考に実質実効為替レートと交易条件を考えてみる。 注意すべきは,実質為替レートと交易条件に関する理解の混乱である.専門家を含む多くの人が,円高は交易条件の改善と同義であると考…

自称経済学者・池田信夫の何が悪いか

【追記&再掲】池田信夫氏は自称経済学者を名乗っているが、池田氏の博士号は(政策・メディア)でありなぜ経済学者を自称しているのか甚だ疑問である。 また、この表現を使用するメディア・マスコミも同罪であると考える。 池田氏がデフレの何が悪いのかと…

「池田信夫の最後の砦」

自称経済学者の池田信夫は相変わらずトンデモ経済学を唱えている。 (http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51683386.html) 「読んではいけない」のリストも最近はリフレばかりになったので、もうこの種の本は読む気がなかったのだが、ネタとしておもし…

諸外国の国債保有者別内訳からみる中央銀行の国債保有

本日の財務金融委員会やWSJのインタビューにて白川総裁は対GDP比でみれば日本銀行は大量の国債を持っていると主張している。 対GDP比では日本はアメリカの約2倍の粗債務がある。 つまり、国債の所有者別でみれば景色は変わってくるのである。 財務省理財局…

白川日銀総裁の自作自演?

ダイヤモンドの記事に白川日銀総裁が登場している。 日本の物価上昇率が長期にわたって低い理由は主に二つある。 一つは、これが最も本質的な理由だが、成長率が20年ものあいだ、趨勢的に低下しているためである。そのような状況下では、企業も国民も将来に…

玄葉国家戦略相の2011年中デフレ脱却宣言

玄葉国家戦略相は日曜討論にて 政権交代した時にCPIは残念ながらマイナス2.5%でした。今はマイナス0.5%まで来て、2011年度中にこれをプラスに持っていく。 と明言した。 日本銀行は10月末の展望レポートでCPIで0.0〜+0.3 <+0.1>と予想している。 (http:…

齊藤誠氏によるGDPは「長期均衡水準」

齊藤誠氏はダイヤモンドにて、 実質国内総生産(GDP)も物価水準も為替レートも、主な経済指標は「長期均衡水準」にある、と思う。長期均衡水準とは、さまざまな歪みが調整された後の実力値のことだ。日本経済は今、実力どおりの水準に落ち着いている。 だが…

もし失われた20年に名目3%成長していたら

伊藤隆敏教授とMishkin教授の"Monetary Policy in Japan:Problems and Solutions"では1997年から名目3%成長していたら、2003年には実際の経済よりも25%大きかったという計算がある。 この計算を2009年まで拡張してみよう。データは名目GDPは総務省統計…

日本銀行による為替差損ははなぜ許されるのか?

himaginaryさんの日記で西村清彦氏の講演を知り読んでいると、先日の岩本氏の債務超過と重なる話が出てきた。 (http://www.boj.or.jp/en/announcements/press/koen_2011/data/ko110111a.pdf) 先日、岩本康志氏は債務超過になる経営は特殊法人等は許されない…

もし日本銀行がテイラールール型のインフレターゲット政策を採用したら

ESRI Discussion Paper Series No.258"Dealing with ZLB in DSGE models An application to the Japanese economy by Stéphane Adjemian and Michel Juillard"ではDSGEモデルによってゼロ金利制約(ZLB)と日本経済が分析されている。 データは1994-2008Q3を…

日本銀行のバランスシートとCPI

岩田規久男教授はエコノミスト2002.5.28号において以下のように書いている。 第3は、過去のデフレ不況からの脱出の経験や、現在の法人企業の資金余剰の状況に照らして、デフレからの脱出のために貸出の増加は不可欠の条件ではないという点である。アメリカ…

続々・岩本康志氏による「日本銀行のトリレンマ」

コメントありがとうございます。 改めてお答えしたいと思います。 1) 債務超過と単年度赤字は違いますね。 日銀は債務超過を避ける行動をとっていることを反証するには,「日銀はよく債務超過になる」という証拠を出すべきでしょう。 また,昨日のブログで…

続・岩本康志氏による「日本銀行のトリレンマ」

岩本康志氏から反論をいただいた。 「日銀による財政政策だ!それは財政法違反だと各所で批判する岩本康志氏」って誰のこと? 私は,憲法に抵触すると言ってますが。日銀は限定された範囲で独立性を持つ。それを超えて独立性を発揮する問題が憲法83条に関…

岩本康志氏による「日本銀行のトリレンマ」

岩本氏はtwiiterにて (デフォルトは起こらないとして)国債は満期まで保有すれば,リスクはない。中途売却すると,そのときの市場価格によるリスクがある。これは,重要なポイント。 長めの国債を大量に買うと,ゼロ金利を解除するときに中央銀行のバランス…

中央銀行の独立度とインフレ率

アレシナ教授とサマーズ教授は1993年の「Central Bank Independence and Macroeconomic Performance: Some Comparative Evidence 」論文にて、中央銀行の独立度とインフレ率の関係を示している。 ただし、日本銀行は法改正される前である。 平均インフレ率が…

スウェーデン銀行のバランスシートとCPIの追記

先日のスウェーデンの例では9月から乖離しているように見えるというご指摘をいただいた。 引用した物価上昇率はエネルギー価格や食料価格を含んでいる。 そこで商品価格等の指標であるThomson Reuters/Jefferies CRB Indexを見てみよう。 なるほど、確かにご…

スウェーデン銀行のバランスシートとCPI

高橋洋一先生がtwitterにて 誰かスウェーデンのベースマネーと物価の図を書かないか?結論からいうとラグ付きにすると、誰の目にも明らかでかなりきれいな関係があることがわかるよ http://twitter.com/#!/YoichiTakahashi/status/29206602770812929と言って…

与謝野馨氏の「日銀の利下げの経済に対する効果は全くない」

片岡剛士氏の『日本の「失われた20年」』では、当時、与謝野経済財政担当大臣がリーマンショック後の閣議後の 日銀の利下げの経済に対する効果は全くないという発言を取り上げている。では、その閣議後の発言を内閣府の議事録から振り返ってみよう。 (問)…

山崎養世氏の日銀が泥をかぶればいい

山崎養世氏は週刊朝日の1月21日の以下のように述べている。 国債市場の規模は株式市場の約3倍です。暴落すれば、国内のみならず世界の金融・経済がクラッシュしかねない。「ジャパン・ショック」です。しかし、日本は大きな氷山が目前に見えていながら、見…

経済の開放度とインフレ

OECDの2008年のデータより輸出と輸入額の合計の対GDP比である。日本はアメリカと並び極めて低い。 グローバル化進んだことによって、安い輸入品が入ってきてたためにデフレになったという人がいる。 彼らは、なぜ経済の開放度が低い日本がデフレ、アメリカは…

円高とデフレのカップリング

新年の朝まで生テレビでは信用乗数が下がるだけだから、ベースマネーを増やしてもマネーサプライは増えない、物価は上がらないと叫んでいる出演者がいた。 そういったベースマネーとマネーサプライデカップリング理論を唱える人達は国際金融のトリレンマをど…